Bhallaladeva

バラーラデーヴァについて

ツイッターでみかけた ファンによる鋭い考察や専門家視点の意見などを中心に、
バラーラデーヴァのトリビアについてかき集めています。

項目


devaは神を表す

”バリ"は悪魔?


英雄魔王バリ


元ネタ?バラーラという名の王が実在


元ネタ?ヒンドゥー教の神・Baladeva

バラーラデーヴァのモデルではないかとよく引き合いに出されるドゥルヨーダナ(インドの叙事詩『マハーバーラタ』の登場人物)だが、そのドゥルヨーダナの師の名がBaladevaである。

「直接的にはBaladevaですと「力の神」、Balaramaですと「力の在りか」の意味になるようです。」(by 髙山龍智 (@nagabodhi)さん)

バラー@ヒンドゥー名称辞典




名前の前に付けられる「スリースリースリー」とは

バラーは王位についてから、公の場で「スリースリースリーバラーラデーヴァ…」と称える言葉が付け加えられるようになる。

称える言葉に含まれる"チャクラヴァルタン"の意味

専門家ゆえに聞き取れた一文!是非次回こそ聞き取ってみたい。 wiki-転輪聖王


チュッパチャップス?

バラー使っている特殊な棍棒はインドの猿神ハヌマーン(हनुमान् Hanumān)の武器『ガダー』
インド神話の天竺奇譚/吉咲志音(@tenjikukitan)さんによる解説 →マヒシュマティの歩き方
ハヌマーンとは勇気と忠誠を象徴する神であり、怪力で不死でもある。一説には果物と間違えて太陽を食べようとして顎を砕かれたが、復活した。
Hanuman in Terra Cottasouce:wiki_Hanuman

死の神・ヤマとの共通点

仏教で閻魔大王と呼ばれる死の神ヤマもまた、ガダーを担ぎ、水牛に乗る。(『王の凱旋』でバラーラデーヴァの戦車を引いているのも、また水牛である)

凶悪な戦車

『伝説誕生』のカーラケーヤ戦、『王の凱旋』のマヘンドラとの戦いのときにバラーラデーヴァは特殊な戦車にのって登場する。
先端に巨大な回転式の刃が付いたこの戦車は、レオナルド・ダビンチがデザインしたものが元ネタらしい。
レオナルドがプレゼンした時は自軍を混乱に陥れるとして採用されなかったとか…。 souce:ウィキメディア・コモンズ

禍々しく光る、巨大な回転刃
戦車のリハーサルをしているRanaさん souce:Baahubali The Beginning Gallery

裏話:実際に戦車を動かしていたのは…

Royal Enfieldというインド国産バイクのEngineだそう。関連記事:Baahubali 2: Bhallaladeva's War Chariot Is Powered By A Royal Enfield Engine


肖像画から読み取れるもの

マヒシュマティを建国した初代王ヴィクラマデーヴァ(Vikramadeva)
劇中、唯一その姿が拝めるのは一枚の肖像のみ。

よく見ると二人の王子に受け継がれたものが描かれている。首飾りと、手に持った剣にご注目。

バラーは首飾り

souce:filmibeat.com

アマレンドラは剣

アマレンドラが最期の瞬間まで手にしていた愛用の件は、肖像画のヴィクラマデーヴァが手にしていたものと同じだとわかる。 そしてこの剣はカッタッパが25年間大切に保管し、マヘンドラへと受け継がれる。


額のティラカ(ビンディ)は太陽

バラーラデーヴァの額のあの印は”Rising Sun”。→マヒシュマティの歩き方
昇りゆく太陽を意味し、永遠に力強く輝き続けることを意味する。また太陽は、マヒシュマティのシンボルでもあり、マヒシュマティの王(支配者)となることを目指したともとれる。 公式サイトbaahubali.comにて配布されているwallpaperより

あれ、太陽の下になにかラインがある?

アマレンドラがデーヴァセーナを連れて帰国した時のバラーラデーヴァのティラカをよく見ると、 太陽の下のあたりのデザインがちょっと違うようにも見える…

裁判の時のティラカが異なっている?!

ここにきて、みやこさんとはなすけさんが、がデーヴァセーナ裁判時のバラーのティラカがかなり異なっていることを発見。

この意味を知る方のご連絡をお待ちしてます

ツイッターでこのデザインについてつぶやいてみたが未だに答えはわからない。


バラーラデーヴァを語るに当たり、セートゥパティは無視できない存在である。 初めて映画を観たときのセートゥパティの印象は”セクハラをして首を切られたうつけもの”というイメージが主だろう。しかしよりよく映画を見てみると、バラーラデーヴァの側近として活躍しているのがわかる。『伝説誕生』のカーラケーヤ戦では、バラーの指示を読み取って軍全体に指示をだす役回りであるし、『王の凱旋』でも常にバラーの後ろに待機している。

"loyal friend"

wikiのList of Baahubali charactersのsethupathi(セートゥパティ)の欄には

Bhallaladeva's loyal friend
と記述されている。
”忠実な友人”という表現に、より親密さを感じる。 カーラケーヤ戦前の戦術会議にも出席。 ツイッター上では、セートゥパティは王族の一人で、バラーとは"乳兄弟"だったのではないかという説も浮上した。

有能な軍人

バラーの性格から推察するに、使える人材でなければ側に置かないだろう。その彼が側近として常に付き従えていたのならば、セートゥパティはかなり有能な軍人だったのではなかろうか。

言行不一致の謎

バラーがシヴァガミに「デーヴァセーナが欲しい」と言った時、「女性を人形のように扱うのは…」と苦言を呈するのはセートゥパティである。その彼がなぜ、あからさまな"セクハラ"をしたのか。
そもそも"苦言"は、バラーの指示であった可能性が高い。なぜなら、バラーがデーヴァセーナの肖像画を見て「自分のモノにする」と言った時、セートゥパティは後方で話を聞いている。諌めるならこの時に言えばよい。わざわざ国母の前でバラーに恥をかかせるように言う必要性が無い。
この発言はシヴァガミの反論を狙ったものだろう。結果、シヴァガミはその流れでデーヴァセーナをバラーの嫁にすることを宣言してしまう。 では"セクハラ"はどうだろうか。 かなりの高官(もしかしたら王族の血も引く)彼が、公然と身分の低い女性の体を撫でるメリットは無いはずだ。狙いはデーヴァセーナへの侮辱であっただろう。
王家が集まるデーヴァセーナの懐妊を祝う席で、"無能な犬"と罵られたことへの私怨からなのか、それともバラーの仕組んだ罠だったのかは不明だが… その侮辱行為はアマレンドラの逆鱗を引き出す。死を持ってアマレンドラの追放を導き出したのだ。



バーフバリを観た人が一度は思う疑問、それが、バラーラデーヴァの息子”バドラ”は誰の子なのか?という事。
世界中のバーフバリファンが疑問に思っているらしく、Googleの予測変換で bhallaladeva に続く上位候補が wife となるほど。
映画本編(バーフバリ伝説誕生)で王子として登場し、バラーラデーヴァと常に共に行動し、バラーラデーヴァを「父上」と呼ぶ。”息子”であることは確かなのだが… 彼の”母”の存在が全くないのだ。

これに関しては監督が言及している記事がある。

“As surprising and hugely weird it might sound – the evil king Bhallaladeva has probably married no one. Bhallaladeva, who would be turned down by Devasena as the latter chooses Amarendra Baahubali as her life partner over the former, would choose to remain unmarried as Bhalla’s initial love towards Devasena refuses to die down. Hence he remains a bachelor for life,“  SS Rajamouli stated.

出典元 Who Is Bhallaladeva’s Wife In ‘Bahubali – The Conclusion’ Movie? Here’s What The Director Rajamouli Revealed About It

“バラーラデーヴァはおそらく誰とも結婚していないだろう。“
デーヴァセーナに拒絶されたバラーラデーヴァ。その愛が、他の女性と結婚することによって消えてしまう事を拒み、生涯独身だったろうとのこと…。



※ハフィントンポストの2018年05月20日の記事”「メッセージを発信したいとは思わない」 大ヒット映画『バーフバリ』のラージャマウリ監督が語った真意とは?”にて ラージャマウリ監督が以下のようにコメントしいる。


——ネット上では、バラーラデーヴァは誰とも結婚せず、息子のバドラ王子は養子ではないかとする説もありますが...。

”私はバラーラデーヴァの実の息子と想定していたのですが、日本では「養子であってほしい」と望む声が多いと聞いて、バドラは養子ということにした方がいいかもしれないと思いました。そこにドラマ性があると思いますから。”

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この件に関してはファンとしてを異議を申し立てたい(笑)
"バドラ養子説"の発端は、日本のファンからでなく、日本公開以前のインドメディアの記事からである。
その記事を読んだファンの間で様々な考察や憶測が飛び交って盛り上がったのであり、日本のファンが望んだのではないことをここに記しておきたい。
なので、バドラ養子説に関しての考察は消さずにこちらに残して置く。

バドラは養子?

この件についてのインタビュー記事をBaahubaliCさんが翻訳してくださっている。

バラーラデーヴァの視線の先には玉座しかない

Ranaさんはインタビューで以下のように返答。

“No kidding! Bhallaladeva has time only to romance the throne.” 
   Rana Daggubati
出典元記事→ ETIMES:No wife! Bhallaladeva has eyes only for the throne: Rana Daggubati


仮説:バドラはセートパティの子供

少々強引ではあるが、バドラはセートゥパティの子供の可能性を考えている。
バラーラデーヴァにとってセートゥパティが特別な存在であったことは先述した通り。 バーフバリの世界観が”運命の繰り返し(リフレイン)”である事にかこつけて、この仮説を立ててみた。

前述の※ハフィントンポストの2018年05月20日の記事によって既に仮説としてなりたたない、ただの妄想となったものの、記念として以下を残しておきます。お楽しみください(笑)

バラーラデーヴァに最も近かった人物

父親のビッジャラデーヴァを除けば、セートパティとバドラは、バラーラデーヴァに最も近い位置におり、両人共に誰よりもバラーの勝利を喜び、尊敬しつき従っている。 セートゥパティとバドラはいずれも”バーフバリ”によって首を刎ねられる役回りである。また、首を刎ねられる時の服装が、非常に似ており配色もほぼ一緒である(セートゥパティはそれまでの登場では毎回異なる色味の服装であり、このシーンであえて緑色にした事に意図を感じてしまう)
また、二人がしているイヤリングのデザインがほとんど同じである事もまた意図を感じざるを得ない。


セートゥパティ役のRakeshさん


Rakesh Varreさんのバーフバリ公開一周年の時のツイートをご紹介(^^)
セートゥパティは観れば観るほど様々な妄想をかきたてられる奥深い、スルメのようなキャラクターだと思っています!
ధన్యవాదాలు